孤夢走の自転車行脚

孤夢走がひとり気ままに自転車行脚の旅、どんな出会いが待っているか、その足跡をブログにしたためていきます。

四国八十八ヶ所お遍路の旅を終えて

4月16日から始まったお遍路の旅をやっと終えることができた。そもそもこのお遍路道とは、物の本では修験道「しゅげんどう」(山岳修行によって超自然的な力を持つことを目的とする。)

によって開かれた道と大師信仰から生まれた空海の伝説が重なり、次第に道が整備され、室町時代にはその原型がかたちづくられたようだ。

心身の癒し、自分探しなどきっかけは様々だがこの21世紀になっても空海の足跡を辿る遍路の数は跡を絶たないようだ。

私にとってこのお遍路の旅は一言で言うと「疲れた。」これに尽きる。それともう一つ思ったことは、自転車遍路できる体力があれば日本一周は楽にできるだろう。それぐらいの思いをさせてくれる程の濃さがあった。最初は軽い気持ちでやってみよか!でしたが、実際体験して見るとこれまでブログで書き綴ってきた通り、寺に辿り着くまでの道のりは登り坂、着いたとおもいきやまた本堂まで階段、この繰り返しだ。ちょっと甘く見ていた。単に四国一周だけなら800キロ程だがこのお遍路は1400キロを超えてしまった。慣れない土地で道の間違いは多々あり規定よりも多くなってしまった。しっかりと修行させられた感じだ。そんな中コロナ禍でも数多くのお遍路さんに遭遇し、話を聞き、その凄まじい生き様を垣間見た。1周するだけでも歩けば健脚で30日、普通の人でも40日から50日掛かるという大変な道のりだが、終えたことへの充実感と同時にこれまでの道程が厳しかった分だけ余計に寂しさも感じてしまう。ここである人は病気になるという、これが「四国病」という病いらしい、歩き終わるとまた歩きたくなるようだ。第1番礼所から順番に歩き第88番にくるとその足でまた逆周りをする人もいるそうだ。毎年1回歩く人、1年6回歩く人、車になると108回、煩悩が多過ぎるのか、定年後お遍路車旅で700回を超える重傷者いや重体者もいるそうだ。一度こんな人と会って話をして見たいものだ、何考えているの?しかし、この病気は罹っても確実に健康な病気のようだ、何せ1000キロ以上も歩けるのだから。幸せな病気だ!これからも毎年多くの人達がお遍路の旅に出てくるだろう。次に病気になるのは「あなた」かも?お疲れ様でした。